いびきにはレーザー治療が有効?効果やデメリットを解説
投稿日:2025.04.09/更新日:2025.04.09

睡眠の質が下がってしまうだけでなく、家族にも影響を与えやすい「いびき」。
マウスピースなど様々な改善方法がある中、近年注目を集めている施術が「レーザー治療」です。
本記事では、いびきにレーザー治療が効果的だとされる理由や、注意すべきデメリットについてご紹介します。
Contents
いびき治療にレーザーが効果的な理由
美容皮膚科で受けられるといった印象の強いレーザー治療ですが、いびき治療との関連性についてイメージしにくい方も多いのではないでしょうか。
まずはレーザーを使ってどのような治療が行われるのか、効果的だといわれる理由も併せてご紹介します。
気道が拡張される
いびきの原因は様々なものがありますが、そのうちの一つに「気道が狭くなっている」ことが挙げられます。
レーザーによって周辺組織を引き締めることで気道が広くなり、呼吸の際に空気が十分に移動できるようになるでしょう。
レーザー治療では自分の目では見られない気道の奥深くまでアプローチできるため、いびきの原因をしっかりと突き止め、根本的な解決を目指します。
コラーゲン繊維が収縮する
口蓋垂や軟口蓋の粘膜が縮小すると同時に、熱によってコラーゲン繊維が引き締まり、真皮層から組織の収縮が行われます。
いびきの度合いが強い方の場合、喉の奥や舌の付け根が全体的に肥大していることも多く、切開による治療では対応が難しいこともあるでしょう。
レーザー治療の場合は出血や痛みがほとんどないままに広範囲の施術が可能であり、患者様の負担を抑えられます。
粘膜が引き締められる
いびきが大きく悩んでいる方は、口蓋垂や軟口蓋の大きさによって気道が狭まっていることが考えられます。
レーザーの熱でこれらの粘膜を引き締め、十分な空気の通り道を確保することが大切です。
気道の狭まり方に対してレーザーの当て方や回数を調整しながら、いびきが気にならなくなる状態を目指します。
レーザーによるいびき治療のメリット
いびき治療には組織を切除するものや専用の機器を装着するものなど様々な種類がありますが、その中でもレーザー治療には多くのメリットがあるといわれています。
今回は大きく分けて4つのメリットに注目し、レーザー治療の良さを学んでいきましょう。
侵襲性が低い
「侵襲性」とは、医療行為において患者様へ有害な影響が及ぶ可能性のことを指します。
大掛かりな施術になればなるほど侵襲性が高くなりやすいですが、いびきのレーザー治療は患者様への負担を最小限に抑えられるといったメリットがあります。
レーザー治療はほとんどのケースで麻酔が必要なく、痛みや施術後のダウンタイムがない点が魅力的です。
その後呼吸をしたり食事をしたりする際に痛みを感じることも少なく、制限も硬いものや刺激物を避ける程度で済みます。
装着物が不要
いびきを軽減させるための装置として、「CPAP(シーパップ)」を装着している方も少なくありません。
これは睡眠中に装着することで空気をしっかりと気道に送るとともに、圧力をかけて気道の狭まりを防ぐものです。
装着している間はいびきの減少や睡眠の質向上に役立つといわれていますが、ほとんどの場合は一生涯継続する必要があり、眠る際の負担になる場合があります。
レーザー治療の場合はこうした装着物が不要であり、行動の制限がない点が魅力といえます。
家族やパートナーを驚かせることもなく、誰にも知られないままいびき治療ができるでしょう。
施術時間が短い
いびきを改善するためのレーザー治療は、1階の施術時間が15分から30分と短く、忙しい方でも受けやすい点がメリットといえます。
多くの患者様を抱えるクリニックであっても、それほど待たずに施術を受けられるでしょう。
継続して受けなければならないレーザー治療ですが、1回にかかる時間が短いことで、患者様の負担を軽減することができます。
即効性と持続性が期待できる
いびきを改善するためのレーザー治療は、1回の治療で効果を実感できる方もいます。
通常は理想とする状態になるまで数回の治療を受けなければならないものの、1回あたりの効果は施術から数日以内に分かることが多いでしょう。
レーザー治療を受けたからといってすぐに効果が失われてしまうわけではなく、ある程度の持続性も期待できます。
自身のいびき治療に何回の施術が必要となるかは、医師と効果の出方を見ながら調整する必要があります。
回数や施術間隔などを随時決められるよう、診察の際にしっかりと相談できる医師を選びましょう。
レーザーによるいびき治療のデメリット
良いことがたくさんあるように思えるレーザーでのいびき治療ですが、始める前にはいくつかの注意点が存在します。
やってみて後悔せずに済むよう、事前にチェックできる点はおさえておきましょう。
複数回の治療が必要
レーザー治療は1回で完了するものではないため、理想とする仕上がりになるまで複数回の治療を受けなければなりません。
回数が増えれば増えるほど治療の間隔は空いていきますが、機械によっては10回以上の施術が必要となる可能性もあります。
クリニックが遠い場所にあったり、1回の施術にかかる費用が高額だったりする場合、患者様に大きな負担がかかることとなります。
効果の個人差がある
副作用が少なく手軽に受けられることから人気の高いレーザー治療。
一方で、効果には個人差がある点も忘れてはいけません。口コミなどで「短時間で効果が出る」と記載があっても、いざ自分が施術を受けたときに同じ効果が出るとは限らないため、自分の症状に合った治療を受ける必要があります。
効果が永続的ではない
いびきの改善を目的としたレーザー治療は、熱の力で喉周辺の組織を引き締めることによって気道を確保するものです。
施術を受けてからしばらくの間はいびきの軽減ができても、その効果は永続的ではありません。
理想的な状態を持続するため、最終的には年に1~2回ほどの回数を継続していくことになるでしょう。
いびきのレーザー治療の費用について

手軽に受けられることや痛みの少ないことなど、メリットが多数存在するいびきのレーザー治療。
近年は対応しているクリニックも増えてきており、それぞれの院ごとに費用が大きく異なるため、明確に費用相場を算出することができません。
レーザー治療を受ける際はいくつかのクリニックで見積もりを取り、予算内で利用できるところを選ぶと良いでしょう。
また、CPAPなどが保険適用になる一方、いびきのレーザー治療は保険適用外となります。
発生する費用は全て自己負担となるため、継続の必要性を頭に入れ、無理なく通えるよう工夫することが大切です。
ロッポンギクリニックのいびき治療「フォトナ6D」
ザロッポンギクリニックでは、レーザーを用いたいびき治療として「フォトナ6D」をおすすめしています。
シミやシワ・毛穴などの肌トラブルに効果的とされているだけでなく、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療としても活用されています。
フォトナ6Dによるいびき治療は、1回からでも効果を実感しやすい点がメリットです。
理想とする仕上がりを目指すためには3回程度連続して施術を受け、その後は状態を見ながら継続を検討しましょう。
痛みや出血はもちろん、腫れなどの副作用も非常に少なく、いびき治療が初めての方でも気軽に受けられます。
関連記事:フォトナレーザー(4D・6D)の美容効果や痛み、費用についてご紹介!
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いびきのレーザー治療に関するよくある質問
最後に、いびきのレーザー治療に関していただくことの多いご質問に回答します。
いびきのレーザー治療は痛みを感じますか?
いびき治療として用いられるレーザーは、施術中に痛みをほとんど感じずに済むことで知られています。
患者様によっては熱さや軽い痛みを感じる場合があるため、麻酔の使用も検討すると良いでしょう。
いびきのレーザー治療に副作用はありますか?
いびきのレーザー治療は熱によって組織を引き締める施術のため、熱傷が起こる可能性があります。
とはいえこれまでに重大な副作用が起きた例はありません。
熱傷が起きないようにパワーを下げたり照射スピードを緩めたりすることも可能なため、不安な方は医師としっかり相談しておきましょう。
いびきのレーザー治療が受けられないのはどんな人ですか?
以下の項目に当てはまる場合、いびきのレーザー治療が受けられません。
- 重度の糖尿病を患っている方
- 重度の心臓病を患っている方
- 喘息を患っている方
- 高血圧の方(上200以上、下120以上)
糖尿病は傷の治りが遅く、そうでない方に比べて感染症のリスクが大幅に上がってしまいます。
心臓病や高血圧の方は、飲んでいるお薬によって出血が止まらなくなる可能性があるため、レーザー治療を避けた方が良いでしょう。
喘息の方はレーザー治療によって発作を誘発する可能性があります。
いずれも「重度」などと記載があるように、施術を受ける際はかかりつけ医へしっかりと相談し、自分の状態を正しく把握することが大切です。
まとめ
1回数十分で済む手軽さが魅力であり、多くの方が受けているいびきのレーザー治療。
いびきの大きさや眠りの浅さなどに悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
眠りの質が良くなることによって体調を崩しにくくなるだけでなく、ストレスが軽減され心身共に健やかな毎日を送れるようになるでしょう。