医療ハイフのリスクとは?施術前にしっておくべきメリット・デメリット
投稿日:2024.07.12/更新日:2024.11.18
メスを使わずにリフトアップや小顔効果が期待できるとして話題の医療ハイフ。
一方で、エステサロンでも「ハイフ」と名の付く施術が受けられるなど、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は医療機関で受けられる医療ハイフについて、メリットとともにデメリットにも焦点を当ててご紹介します。
失敗のリスクを避けるためにはどうすべきなのか、施術前にできる対処法についても見ていきましょう。
Contents
医療ハイフとは?
マシン一つで手軽に小顔を目指せると話題のハイフですが、実際の仕組みを詳しく理解している方は少ないものです。
まずはハイフが肌の中でどうはたらき、どのようにリフトアップや引き締め効果を得ているのか見てみましょう。
ハイフ(HIFU)とは、皮膚の内側に超音波を照射する切らないリフトアップ施術です。
脂肪層では脂肪細胞を排出されやすい状態に溶解し、筋膜層では熱による引き締めでリフトアップ効果が狙えます。
脂肪の多い部分とたるみの激しい部分など、部位によって超音波の深度を変えることで、さまざまなお悩みに対応できるのが特徴です。
また、ハイフによって肌の内部に熱が加わると、傷が治る過程でコラーゲンやエラスチンといった成分の生成が促進されます。
これによりハイフそのものの効果が薄れた後も、肌の内部から弾けるようなハリを実感しやすいのが特徴です。
これらの機能を駆使した場合、ハイフでは頬や首のたるみ・ほうれい線・頬の肉付き・二重顎などさまざまなお悩みに対応できます。
メスや注射針を使って皮膚を引き上げる切開リフトやスレッドリフトとは異なり、傷跡が残らない点も大きな魅力といえるでしょう。
もちろん、一人ひとりのお顔を見て正しい判断を下すためには、経験を積んだ医師や看護師による施術が必要不可欠です。
続いての見出しでは医療ハイフとサロンハイフの違いを確認しながら、どのような場合に医療ハイフを選ぶべきなのかを確認していきましょう。
医療ハイフとサロンハイフの違い
医療ハイフ、と名前がつけられているのは、医療機関で行われる施術であるためです。
解剖学に基づく人体の構造をしっかりと把握した医師や看護師のみが施術を行えるため、より高い出力でも安全に受けられるのが特徴です。
2024年6月7日には、厚生労働省から各都道府県に通達が出されています。
皮下組織に熱を加えるハイフのような施術は、医師もしくは医師の管轄下において看護師が施術を行うことと決められており、これらの免許を有さない者が施術を行った場合は医師法第17条に違反するとされています。
過去には医師や看護師ではないにもかかわらずサロンなどでハイフを行った結果、急性白内障や顔面神経麻痺などの重大な影響を及ぼした例も報告されています。
引用元:医師免許を有しない者が行った高密度焦点式超音波を用いた施術について
医療ハイフのメリット
お悩みに対し効率的にアプローチできる医療ハイフ。他の美容機器に比べ、狙ったところに対し的確に超音波を当てられるのも魅力的な点といえます。
この点を踏まえ、医療ハイフがどのような効果やメリットをもたらすのか、具体的な7つのポイントをご紹介します。
1.引き締め効果
医療ハイフは肌の内部にあるSMAS筋膜までしっかりと超音波が届きます。
筋膜が熱によって収縮すると、肌の土台が引き締まり、狙った部位全体がリフトアップするのが特徴です。
限定的に効果が出る糸リフトなどに比べ、バランスが良く自然な仕上がりになるのもメリットといえるでしょう。
また、医療ハイフの超音波は肌の内部を熱によって傷つけますが、この傷が治る過程では、コラーゲンやエラスチンが生成されます。
コラーゲンがたっぷりと水分を貯め込み、エラスチンがコラーゲンを束ねることで、土台から弾力のある肌を目指せるのです。
コラーゲンやエラスチンによるハリ感のアップは、脂肪溶解やSMAS筋膜の引き締めといった効果に比べて持続しやすいのが特徴です。
ハイフ自体の効果は1~3ヶ月程度がピークだといわれていますが、その後もしばらく肌のハリを実感できるでしょう。
2.しわの改善
先ほどご紹介したコラーゲンやエラスチンの増加は、肌にハリ感を与えてくれるため、乾燥による小じわなどの改善に役立ちます。
細かく顔全体に広がり、ヒアルロン酸やボトックス注射などで対応しきれない小じわも、ハイフであれば短時間で広範囲をケアできます。
3.たるみの改善とたるみ予防
ほうれい線のように頬や口周りがたるんだり、二重顎に悩んだり、フェイスラインの崩れが気になっていたりする方も多いのではないでしょうか。
加齢によって骨が萎縮し表情筋が衰え脂肪や皮膚を支えきれなくなり、このようにさまざまな部位がたるんでしまいます。
他にも、肌の乾燥や紫外線など、たるみにはさまざまな原因がありますが、ハイフを使えば改善や予防ができるのが特徴です。
特に、顎やフェイスラインのたるみは、現在気になっていなくても年齢を重ねるにつれて増していき、セルフケアでは改善できない頑固な悩みとなってしまいます。
少しでも気になる方や、これからのたるみが心配な方は、早めにハイフの施術を受けることをおすすめします。
糸リフトをした後にその効果(糸リフトの効果)を維持するためにハイフをする方も多くいます。
イメージとして、糸リフトでしっかり引き上げ、ハイフで引きあがった状態をキープする、といったイメージです。
4.周囲にばれにくい
切開リフトやスレッドリフトのように傷跡が残らない医療ハイフは、施術を受けたことが周りにばれにくく、美容整形に苦手意識のある方にもおすすめです。
家族や知人に内緒で施術を受けたかったり、人前に出る仕事をしており自然な仕上がりを目指したかったりする場合にも向いています。
5.ダウンタイムが短い
傷跡の残らない医療ハイフは、ダウンタイムも最小限に抑えられるのが魅力です。
痛みも筋肉痛のような耐えられる程度の症状が出る場合が多く、ほとんどの場合は個人差はありますが、数日程度で治まります。
6.痛みが少ない
医療ハイフの痛みは、大きく分けて施術中・施術後に分けられます。
施術後にダウンタイムとして現れる痛みは、先程もご紹介したように筋肉痛のような奥に響く痛みであることがほとんどです。
服薬をしなくても耐えられる程度で、日常生活に支障をきたすことはほとんどないでしょう。
一方、施術中にはチクチク・ピリピリといったかすかな痛みであったり、骨に響くようなズンと重い痛みであったりとさまざまです。
いずれも耐えられる程度であることがほとんどですが、場合によっては出力を調節します。
麻酔をすると痛みを感じにくいため、患者様がやけどをしているくらい熱いことに気づかない場合があります。
安全な施術をするために、ザロッポンギクリニックでは麻酔を行っていません。
7.通院回数が少ない
医療ハイフの効果は、施術を受けてから1ヶ月程度をピークに、約3ヶ月程度続きます。
効果の持続期間には個人差があるため、定期的に施術を受けると良いでしょう。
一方、先程もご紹介したように、施術後もコラーゲンやエラスチンの生成が促進されるのも医療ハイフの特徴です。
人によっては3ヶ月以上の間隔を空けても、理想の状態が続く場合があるでしょう。
3ヶ月から半年ごとに施術を受けていくうちに、効果の持続期間も伸び、どんどんと間隔を空けられるようになります。
医療ハイフは、切開リフトやスレッドリフトなどの傷を伴う施術が苦手な方にも受けやすい施術といえます。
1回受ければ終わりではないため継続しての通院が必要ではあるものの、その頻度は緩やかであり、通院の負担も抑えられるでしょう。
関連記事:若返りに効果のあるヒアルロン酸注射の種類や特徴・選び方をご紹介!
医療ハイフのデメリット
メリットがたくさんあるように思える医療ハイフですが、デメリットやリスクについてもしっかりとおさえておくことが大切です。
万が一の際にも慌てずに対応できるよう、それぞれの項目を詳しく確認しておきましょう。
痛みを感じることがある
耐えられる程度であるとはいえ、機械の種類によっては痛みを感じやすいものもあります。
医療ハイフで感じる痛みは、肌の中が熱でダメージを負っている痛みであったり、骨の周りを覆っている骨膜内の神経に超音波が当たって起こる痛みであったりとさまざまです。
中でも骨に反響して痛むケースは、皮下脂肪の少ない目の周りや額の施術時に起こりやすいといわれています。
これらの部位の施術を受ける場合は医師としっかり相談し、痛みの強い場合の対応方法について話し合っておきましょう。
効果実感まで時間がかかる
医療ハイフのデメリットとして挙げられるもののうち、多くの方に注意していただきたいのが「効果の出方」です。
切開リフトや糸リフトは施術直後から変化が分かるのに対し、医療ハイフの効果はゆるやかに現れるため、すぐには分かりにくい場合があります。
もちろん、施術直後から左右差や顔全体の引き締まりを実感できる場合もあるため、一概にはいえません。
施術後に変化を実感できなくてもがっかりせず、月単位でお顔の様子をチェックしましょう。
そんな医療ハイフの効果がもっとも高まるのが施術後1ヶ月~1ヶ月半程度たった頃です。
施術による腫れや赤みも完全に引いている場合が多く、スッキリとした理想の姿を実感できるでしょう。
費用が高い
一言で医療ハイフといってもさまざまな種類があり、クリニックによって導入している機械が異なります。
中には少々高額になりやすい機械もあるため、継続するにつれて負担が大きくなる場合があります。
医療ハイフの中でも高額になりやすいのが「ウルセラ」です。効果の持続期間が半年と長く、出力の高さや正確性などが特徴の機器です。
今ある医療ハイフの機器はウルセラの良いところを学んで作られたものも多く、魅力が多いために費用も高額になりやすいのです。
また、ウルセラは効果が持続しやすいですが、施術の痛みが強く継続できない方も多いです。
ザロッポンギクリニックではそんなお悩みを解消するため、「ダブロゴールド」と呼ばれる医療ハイフを導入しました。
ダブロゴールドはウルセラに劣らないリフトアップ効果をもちながら、施術自体の痛みが少ないのが特徴です。
患者様にとってもチャレンジしやすいハイフといえるでしょう。
紫外線ダメージを受けやすい
医療ハイフを受けた後は肌に熱がこもった状態となるため、紫外線による影響を受けやすい状態です。
普段使っている日焼け止めよりもSPF・PA値の高いものを選んだり、UVカット機能のついた衣類や日傘を兼用したりといった工夫が必要となるでしょう。
紫外線によるダメージが知らず知らずのうちに蓄積されてしまうと、シミやしわ・ニキビなどさまざまな肌トラブルを招きます。
ザロッポンギクリニックでは医療ハイフの施術後におすすめの日焼け止めも多数取り扱っているため、施術と合わせて検討してみることをおすすめします。
失敗のリスク
医療ハイフに限らず、どんな美容医療においても失敗のリスクが伴います。
経験豊富な医師を選ぶのが必要不可欠ですが、それでもリスクを完全にゼロにすることはできません。
そもそも医療ハイフは扇形に超音波を照射し、皮膚の深い部分に到達して初めて密集するようにできています。
皮膚の奥深くには神経など大切な組織が多く存在しているため、解剖学に基づく顔の構造をしっかりと理解した医師でなければ失敗の可能性が高まるでしょう。
出力を間違えていたり、照射孔が表皮から浮いていたりすることで、火傷を起こすリスクもあります。
これらのリスクについてしっかりと説明を受け、万が一の際はどう対応を受けるのかについても確認しておくことが大切です。
関連記事:小顔整形とは?おすすめや施術種類について詳しく説明!
ハイフで失敗しないための3つのポイント
上記でご紹介したデメリットを踏まえ、医療ハイフで失敗しないためにはどうすべきなのか見てみましょう。
1.事前に施術について理解をする
カウンセリングであったり、医師の診察であったり、医療ハイフについて説明を受けるタイミングは多々あります。
しかしその前に医療ハイフに関する知識をつけておけば、カウンセリングや診察で不明点を解消し、納得した上で施術を受けられるでしょう。
思いもよらなかった症状が現れた、などといった知識不足からくるトラブルも最小限に抑えられます。
多くの美容医療クリニックでは、カウンセリングの時間があらかじめ決まっており、時間内で施術や費用に関する説明を行わなければなりません。
その中で不明点をしっかり聞けるよう、聞きたいことをメモにとっておくのもおすすめです。
2.信頼のおけるクリニック選び
医療ハイフは顔の構造を理解した医師や看護師が施術を行わなければならないため、クリニックを選ぶ際は実績や経験を元に比較しながら決めるのがおすすめです。
医療ハイフに関する症例を多数掲載しているクリニックも、信頼して任せられるといえるでしょう。
また、実際にカウンセリングを受けてみて、医師や看護師の話しやすさで決めるのもおすすめです。
信頼のできる医師は患者目線で話をし、どんな不明点にも快く答えてくれます。
威圧的な態度をとる医師や、医師がカウンセリングをしないクリニックなどは避けた方が良いでしょう。
関連記事:ボトックス注射を打つべき場所や効果|料金や副作用、失敗例を紹介
ザロッポンギクリニックの医療ハイフについて
ザロッポンギクリニックでは、医師が直接その身をもって体感し、良いと思った機器だけを導入しています。
医療ハイフにおいては「ダブロゴールド」という機器を使用しており、高い効果はそのままに、挑戦しやすい価格帯を実現しました。
さらに機器の良さを最大限に発揮できるよう、一般的な施術内容よりもショット数を増やし、効率的に理想の仕上がりを目指せるよう工夫しています。
ザロッポンギクリニックでは、長尾沙也加医師による「ドクターハイフ」が非常に人気です。
長尾院長は、患者様一人ひとりに最適な施術を提供し、多くのリピーターから信頼されています。
ハイフは、目周りや首周りにも照射できるため、注射が苦手な方にもぴったりです。
ハイフ単独でも多くの方が効果を実感していますが、他の治療法と組み合わせることで、さらに効果が高まるのが魅力です。
例えば、口周りのたるみを解消したい場合はサーマジェンとの組み合わせが効果的です。
全体的なリフトアップを望む場合は、糸リフトで基礎を作り、その後定期的にハイフを行うのもおすすめです。
また、脂肪溶解注射と組み合わせることで、少しずつ顔を引き締めることも可能です。
このように、ハイフは多様な治療法と組み合わせることで、目的に応じた最適な結果を得ることができます。
また、従来の医療ハイフに比べて痛みを感じにくいのもダブロゴールドの特徴です。
熟練の医師や看護師による施術で照射部位を適切に見極め、麻酔なしでも耐えやすくリラックスして受けられる施術を目指します。
まとめ
医療ハイフにはメリットに加えてデメリットもあり、リスクを正しく理解しておくことが施術の成功に繋がります。
正しい知識を持って正しい術後を過ごしながら、1ヶ月頃にピークを迎える施術の効果を楽しみに待ってみてはいかがでしょうか。