医療脱毛が痛いのはなぜ?痛みを抑える方法と麻酔の種類を徹底解説 | 東京 六本木・恵比寿の美容皮膚科・美容外科 THE ROPPONGI CLINIC(ザロッポンギクリニック)
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医療脱毛が痛いのはなぜ?痛みを抑える方法と麻酔の種類を徹底解説

投稿日:2025.04.02/更新日:2025.06.26

医療脱毛が痛いのはなぜ?痛みを抑える方法と麻酔の種類を徹底解説アイキャッチ

医療脱毛を検討する際、多くの人が抱く大きな懸念の一つが「痛み」です。

医療脱毛は半永久的な脱毛効果が期待できる一方で、エステ脱毛や家庭用脱毛器と比較して痛みが強いというイメージを持つ人も少なくありません。

施術部位や肌状態、脱毛方式によって感じ方は変わりますが、痛みのメカニズムを理解し、適切な対策を講じることで、「我慢できるレベル」に調整可能です。

このコラムで分かること

当コラムでは、医療脱毛で痛みが生じる理由、痛みの感じやすい部位、そして痛みを最小限に抑えるための具体的な方法や麻酔の種類について詳細に解説します。

医療脱毛クリニックの選び方や料金比較については、東京の医療脱毛おすすめクリニックの選び方と料金比較もご覧ください。

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監修:長尾 沙也加(「THE ROPPONGI CLINIC」院長)
THE-ROPPONGI-CLINIC〜美容の一生のかかりつけ医に〜
THE ROPPONGI CLINICでは流れ作業のような治療は行わず、患者様ひとりひとりが美しくなれる最適な治療をご提案いたします。
仕上がりだけでなく痛みを最小限に抑える施術で、患者様の負担を最小限におさえた治療を提供しております。
自信を持って生活を送るため、人生を好転させるきっかけとして美容医療を取り入れていただけるよう、最新の情報と有効と判断したものを取り入れた治療を行っております。
美のかかりつけ医として、いつでもお気軽にご相談ください。
診療メニューhttps://the-roppongi-clinic.com/menu/

厚生労働省承認の医療レーザー脱毛が受けられる当院の医療脱毛に関しては、こちらをご覧ください

医療脱毛で痛みを感じるメカニズム

医療脱毛で痛みを感じるのは、レーザーが毛の黒い色素(メラニン)に反応して熱を出すからです。この熱が毛の根元にある細胞を壊すときに、周りの皮膚や神経にも伝わって「痛み」として感じます。

毛の濃さや太さが痛みの感じ方に大きく影響します。特に、濃く太い毛はメラニン色素がたくさん含まれているため、レーザーのエネルギーをより強く吸収します。その結果、より多くの熱が発生し、周りの皮膚への熱の伝わり方も強くなるため、細く薄い毛に比べて痛みが強くなる傾向があります。

このメラニン色素の量と痛みの強さの関係は、医療脱毛の施術でとても大切なポイントです。毛のメラニン量が多いほどレーザーの反応が強くなり、それに伴い熱の発生量も増えるため、痛みの度合いも高まります

この基本的な仕組みを理解していれば、施術者が患者の痛みを予測し、それに合わせた対策を立てやすくなります。

例えば、メラニン濃度が高い部位の施術では、最初から出力を調整したり、冷却機能を強化したり、あるいは麻酔の使用を積極的に勧めたりするなどの対応が考えられます。

患者側も、自分の毛質や部位によって痛みの感じ方が違うことを事前に知っておくことで、施術への心構えができ、不安を減らして、より快適な脱毛体験につなげることができます。

【部位別】医療脱毛の痛みが強い・弱いランキング

▼痛みが強い部位TOP3

ランキング部位痛みの理由
1位VIO皮膚が薄く、毛が太く密集しているため反応が強い
2位ヒゲ(男性)神経が集中しており骨に響くような痛みを感じやすい
3位毛根が深く汗腺も多いため熱がこもりやすい

特にVIOとヒゲ脱毛は”耐えがたい”と感じる人も多く、事前に麻酔を検討する方もいます。

女性のVIO脱毛では羞恥心と緊張が痛みを助長する場合もあり、施術環境やスタッフの対応が快適さに影響します。

ヒゲ脱毛では男性の皮膚が厚く剛毛なこともあり、1回目の痛みが最も強く感じられることが多いです。

▼痛みが弱い部位TOP3

ランキング部位痛みの少ない理由
1位背中毛が薄く、皮膚も厚いため熱反応が弱い
2位二の腕産毛中心で神経も浅くないため刺激が少ない
3位ふくらはぎ面積は広いが痛覚が鈍く感じにくい部位

背中や腕、脚などは施術時の痛みが少ないとされており、初めて医療脱毛を試す人にもおすすめです。

逆に言えば、これらの部位で強い痛みを感じる場合は、肌状態が悪い(乾燥・日焼け)など他の要因がある可能性があるため、ケアが重要です。

部位別の痛みの特徴と理由(VIO、顔など)

医療脱毛の痛みは、体の部位によって感じ方や程度が大きく異なります。これは、部位ごとの皮膚の厚さ、毛の密度と太さ、神経の分布、そして色素沈着の有無といった様々な要因が関係しています。

VIO脱毛の痛み

VIO(Vライン、Iライン、Oライン)は、医療脱毛で最も痛みを強く感じやすい部位の一つとしてよく知られています。その理由は以下の通りです。

VIOの医療脱毛の痛みが強い理由

1.皮膚が薄くデリケート

2.粘膜に近い

3.毛が濃く太い

4.色素沈着

VIOエリアの皮膚は、体の他の部位に比べて非常に薄く、敏感です。そのため、少しの刺激でも強く痛みを感じやすくなります。特にIラインは粘膜にとても近く、神経がたくさん通っているため非常に敏感です。

VIOの毛は一般的に太く、密集しています。前述の通り、メラニン色素を多く含む太い毛はレーザーの反応が強く、より多くの熱を発生させるため、痛みが強まります。

Iラインなどでは、摩擦や自己処理によって肌が黒ずんでいる(色素沈着)ことが少なくありません。色素沈着した肌はメラニン色素が多いため、レーザーのエネルギーを過剰に吸収し、痛みをさらに強くする可能性があります。

VIOの中でも、Iラインは「針で刺されるような痛み」や「強烈な痛み」と表現されることが多く、最も痛みが強い部位として挙げられます。一方で、VラインはIラインやOラインに比べて比較的痛みが少ないとされることもあります 。

顔脱毛の痛み

顔の脱毛も、特定の理由により痛みを伴うことがあります。

顔の皮膚は体の中でも特に薄く、刺激に敏感です。特に目の周りや頬の皮膚はデリケートであり、レーザー照射後に不快感を感じやすい傾向にあります。

また、顔にはメラニン色素が少ない細い産毛がたくさん生えています。これらの産毛はレーザーが反応しにくいため、しっかり脱毛効果を出すには、通常よりも高い出力でレーザーを当てる必要が出てくることがあります。この出力の調整が、痛みを強く感じる原因となることがあります。

このように、医療脱毛で感じる局所的な痛みは、皮膚の厚さや神経の多さ、骨や粘膜への近さといった体の特徴、毛のメラニン量や密度といった毛の特性、そして顔の産毛に対する高出力など、様々な要因が複雑に絡み合って決まります。

医療脱毛の痛みを軽減するための具体的な対策

医療脱毛の痛みを和らげるためには、様々な方法があります。クリニック選びから、施術中の対応、そして自身でのケアまで、幅広い対策を講じることが可能です。

医療脱毛の痛みを軽減するための具体的な対策

1.冷却機能、蓄熱式など

2.リーム麻酔、笑気麻酔

3.保湿、日焼け対策、生活習慣

4.出力調整、コミュニケーション

脱毛機の種類と特徴(冷却機能、蓄熱式など)

痛みを減らす上で、使われる脱毛機の種類は非常に重要です。痛みを抑えるように設計された機器を選ぶことが、快適な施術への第一歩となります。

医療脱毛のレーザー種類の記事もぜひ参考にしてください。

▼医療脱毛機の痛みや特長

脱毛機の種類/特徴仕組みと痛みの感じ方得意な毛質・肌質その他のポイント
冷却機能付き脱毛機レーザー照射と同時に強力に冷やす(例: マイナス26℃の冷たいガスを噴射)。
痛みを大幅に和らげ、熱によるやけどや炎症といった肌トラブルのリスクも減らします。
幅広い毛質・肌質に対応可能。ほとんどの最新機種に搭載されており、快適な施術には必須の機能。
蓄熱式脱毛機弱い熱をじわじわと蓄積させて、毛の成長を促す「バルジ領域」にダメージを与えます。
熱破壊式に比べて痛みが非常に少ないのが特徴です。
産毛にも効果が期待でき、敏感肌やアトピー肌の方にも適しています。熱破壊式より毛が抜け落ちるまで時間がかかる傾向がある(3~4週間)。
熱破壊式脱毛機高い出力のレーザーで毛の根元(毛母細胞・毛乳頭)を直接高熱で破壊します。
蓄熱式に比べて痛みがやや強めに感じられることがあります。
濃く太い毛(ワキやVIOなど)に高い効果を発揮します。施術後1~2週間で毛が抜け落ちるため、効果の実感が早い。
ダイオードレーザー熱破壊式と蓄熱式の両方の照射方法に対応できる機種が多いレーザーです。
痛みが比較的少ないとされています。
幅広い肌質や毛質に対応可能で、敏感肌の方にも勧められます。汎用性が高く、様々なクリニックで導入されています。

最新の医療レーザー脱毛機には、強力な冷却システムが搭載されています。例えば、レーザーを当てると同時にマイナス26℃の冷たいガスを噴射するタイプなどがあります。

この瞬間的な冷却は、レーザーによる熱が周りの皮膚に伝わるのを防ぎ、痛みを大幅に和らげると同時に、やけどや炎症といった肌トラブルのリスクも減らします。

熱破壊式レーザーが毛の根元を高熱で壊すのに対し、蓄熱式脱毛機は、毛の成長を促す「バルジ領域」と呼ばれる部分に、弱い熱をじわじわと蓄積させてダメージを与えます。このゆっくりと温める方法により、熱破壊式に比べて痛みが非常に少ないのが特徴です。

蓄熱式は、敏感肌やアトピー肌の方にも適しており、産毛にも効果が期待できます。ただし、毛が抜け落ちるまでの期間は熱破壊式(1~2週間)よりも長く(3~4週間)かかる傾向があります。

この種類のレーザーは、熱破壊式と蓄熱式の両方の当て方に対応できる機種が多く、痛みが比較的少ないとされています。幅広い肌質や毛質に対応可能で、敏感肌の方にも勧められることがあります

脱毛技術の進歩、特に冷却機能や蓄熱式技術の導入は、患者の不快感を直接解決するだけでなく、医療脱毛市場が広がる大きな要因にもなっています。

これらの技術は、痛みに敏感な方や肌がデリケートな方など、これまで医療脱毛をためらっていた方々も施術を受けやすくなるメリットがあります。

医療脱毛の最新技術についてもご参照ください。

麻酔の種類と効果(クリーム麻酔、笑気麻酔)

医療機関での脱毛の大きなメリットの一つは、麻酔を使えることです。これにより、痛みに不安がある場合でも安心して施術を受けられます。

▼麻酔の種類と効果

麻酔の種類作用・仕組み当て方/使い方費用相場・料金例こんな方におすすめ
麻酔クリーム塗った部分の皮膚の感覚を鈍らせることで、痛みを和らげます。施術部位に直接塗ります。無料のクリニックも多い(例: レジーナクリニック)。
有料の場合、1回あたり1,100円~3,300円程度(例: ルシアクリニック)。
特定の部位だけ痛みを抑えたい方。手軽に試したい方。
笑気麻酔鼻から吸い込むガス麻酔で、体がリラックスし、痛みの感覚が和らぎます。鼻から専用のマスクで吸入します。別途費用がかかるクリニックが多い(2,200円~5,500円程度)。痛みに非常に敏感な方。広範囲の脱毛でリラックスしたい方。

痛みが心配な場合は、我慢せずに麻酔の使用を検討することをおすすめします。麻酔の利用は、快適な施術を保証するための安全で効果的な方法です。

医療機関で麻酔を提供できることは、医療脱毛の重要な価値であり、患者が自分の快適さをコントロールできる手段でもあります。麻酔が使えることは、エステ脱毛ではできない医療機関ならではの大きなメリットとして際立つ部分です。

患者が抱える主な心配事である痛みに直接対処し、施術の質を向上させるという点でもメリットとして大きいと言えます。患者は自分の不快感を積極的に管理できるため、治療計画通りに通えることも含めて、最終的な満足度も高まるでしょう。

痛みや肌トラブルを抑えるための施術前後の準備とケア(保湿、日焼け対策、生活習慣)

施術の痛みや肌トラブルのリスクを最小限に抑えるためには、患者自身による適切な準備とアフターケアが非常に重要です。

痛みを抑えるための施術前後の準備とケア

1.保湿ケア

2.日焼け対策

3.生活習慣

▼保湿ケア

施術前後の徹底した保湿は、肌のバリア機能を保ち、痛みを和らげ、肌トラブルを防ぐために欠かせません。乾燥した肌はバリア機能が低下し、レーザーの熱に敏感になり、痛みを感じやすくなるだけでなく、施術後の炎症や赤み、かゆみなどのトラブルも起こりやすくなります。

ヒアルロン酸、セラミド、グリセリンなどの肌に優しい保湿剤をこまめに使うことをおすすめします。VIOなどのデリケートゾーンには、専用のフェムケア製品も有効です 。

▼日焼け対策

施術前後の日焼けは絶対に避けてください。日焼けした肌は軽い火傷状態にあるため、レーザー照射により強い痛みを感じたり、やけどや色素沈着のリスクが大幅に高まります。

施術前2週間は強い紫外線を避け、SPF50+ PA++++の日焼け止めを塗り、日傘や帽子などの物理的な日よけ対策を徹底することが重要です。日焼けの程度によっては、施術を断られることもあります 。

▼生活習慣

施術前後のセルフケア(保湿、日焼け対策)や生活習慣の調整に関する医師や看護師からの適切な指示は、単なるアドバイスではなく、痛みを和らげ、合併症を防ぐために直接役立つことが分かっています。

例えば、施術当日は、血行を促進し肌の赤みやかゆみを悪化させる可能性が高い飲酒や激しい運動は避けるなどがあります。

入浴もシャワーのみとし、熱いお湯は避け、ぬるま湯で済ませるようにしましょう。

施術後は、施術部位に摩擦や刺激を与えないように、締め付けの少ないゆったりとした服を選ぶことが大切です。

顔脱毛の場合は、施術後24時間はメイクを控えることをおすすめします。ゴシゴシ洗顔やスクラブ洗顔も避けてください。

施術中の対応(出力調整、コミュニケーション)

施術中に痛みを感じた場合、我慢せずにすぐにスタッフに伝えることが非常に重要です。

医療従事者は、患者の痛みの訴えに応じて、レーザーの出力や照射スピードを調整することができます。出力を下げることで脱毛効果が一時的に弱まる可能性はありますが、やけどなどの重い肌トラブルを防ぐためには欠かせない措置です。

施術中も、必要に応じて冷却機能を強化したり、外から冷やしたりすることで、痛みを和らげることができます。

また、クリニックによっては、施術中に患者とのコミュニケーションを積極的に取り、痛みの程度や不安を共有することで、患者の精神的な負担を減らし、より快適に施術を受けられるよう配慮しています。

痛みに弱い方へ:クリニック選びのポイント

痛みに不安を感じる方が医療脱毛クリニックを選ぶ際には、痛みの管理に力を入れているクリニックを選ぶことが重要です。

痛みに弱い方へ:クリニック選びのポイント

1.脱毛機の種類と技術

2.麻酔の選択肢と費用

3.カウンセリングとテスト照射の質

4.スタッフの対応

痛みを軽減する冷却機能が充実した脱毛機や、痛みが少ないとされる蓄熱式レーザー(ダイオードレーザーなど)を導入しているクリニックを選ぶことをおすすめします。

麻酔クリームや笑気麻酔の提供があるか、またその費用(無料か、有料か)を確認しましょう。麻酔が無料で利用できるクリニックは、痛みに弱い方にとって大きなメリットとなります。

丁寧なカウンセリングで痛みの対策について詳しく説明してくれるか、またテスト照射が可能かどうかも重要な判断基準です。これにより、実際の痛みの程度を事前に確認し、不安を解消できます。

施術中に痛みを訴えた際に、すぐに出力調整や冷却対応をしてくれるなど、患者さんの痛みに寄り添った対応をしてくれるクリニックを選ぶことが、安心して通い続ける上で重要です。

これらのポイントは、医療脱毛クリニックの選び方と料金比較で説明している「カウンセリングの質・口コミ評判」や「脱毛機とレーザーの種類」 と直接的に関連しており、患者がご自身のニーズに合った最適なクリニックを選択するための具体的な指針となります。

医療脱毛が痛いのはなぜ?痛みを抑える方法と麻酔の種類を徹底解説のまとめ

医療脱毛の痛みは、レーザーが毛の黒い色素(メラニン)に反応して熱を出す仕組みによるもので、特に毛が太く濃い部位や皮膚がデリケートな部位で強く感じやすいことが分かりました。

しかし、今の医療脱毛では、冷却機能を備えた最新機器の導入や蓄熱式脱毛機の活用、そして麻酔の利用によって、痛みを大幅に和らげることが可能です。

また、施術前後の丁寧な保湿や日焼け対策、生活習慣の管理など、ご自身でのケアも痛みの軽減と肌トラブル予防に欠かせません。

痛みに不安がある場合は、カウンセリングで痛みの対策について詳しく説明してくれるか、麻酔の選択肢が豊富か、スタッフが患者さんの痛みに寄り添った対応をしてくれるかなど、クリニック選びのポイントをしっかり押さえることが重要です。

これらの対策を講じることで、医療脱毛はより安全で快適な体験となり、理想の肌へと近づくことができるでしょう。

厚生労働省承認の医療レーザー脱毛が受けられる当院の医療脱毛に関しては、こちらをご覧ください