肝斑の治療は保険適用になる?おすすめのレーザー治療を紹介
投稿日:2024.03.20/更新日:2024.11.18
中年期の女性に多く見られる肝斑は、老けた印象に見られる原因にもなることから早期の治療が必要です。
しかし、どのような治療法があるのか、保険の適用範囲で治療ができるのか不安に感じる方も少なくありません。
そこで本記事では、肝斑の主な治療法と保険の適用可否、優れた効果が見込める最新のレーザー治療についても解説します。
Contents
肝斑とは
肝斑(かんぱん)とはシミの一種で、主に目元から頬の上部にかけて左右対称に現れることが多いです。
ただし、必ずしも左右対称に現れるとは限らず、まれに左右のいずれかのみに現れるケースもあります。
色は薄い茶色または茶褐色で、輪郭が不明瞭で境界線がはっきりと見えないことも多いです。
肝斑は特に30代から40代の女性に見られることが多い一方で、閉経を迎える50代から60代以降になると発症するケースはほとんど見られなくなります。
肝斑の原因
肝斑はなぜ発症するのか、明確な原因ははっきりと分かっていません。
ただし、症状の現れ方やタイミングから、以下の3つが主な原因として考えられています。
紫外線・日焼け止め不足
一般的に紫外線はシミの大きな原因とされていますが、肝斑については直接的な原因とは考えられていません。
しかし、紫外線に当たることで肝斑が悪化したり、それまで目立っていなかった肝斑が表に現れてくることもあります。
そのため、日焼け止めを塗り忘れる、あるいは塗り方が足りないなど紫外線対策を怠ってしまうと肝斑が重症化するおそれもあるのです。
摩擦
肝斑の好発部位は、頬や頬骨の出ている部分、あるいは口まわりです。
今挙げた部位というのは、洗顔やマスク、あるいはメイク、スキンケアの際に摩擦が生じやすい箇所です。
特に女性に肝斑が多いのも、上記のような摩擦刺激が肝斑を誘発するとされていることに起因しています。
女性ホルモン
肝斑は妊娠や月経をきっかけに症状が現れ、閉経を迎えた50代以降では症状が現れなくなることが多いため、女性ホルモンが影響しているのではないかと考えられています。
また、妊娠経験がなくても、経口避妊薬を服用することで肝斑が現れやすくなるため、女性ホルモンのバランスが影響していると考えられます。
ストレス
ホルモンバランスが崩れる大きな要因として、ストレスがあります。
特に、仕事や育児などで大きなストレスが継続的にかかった場合、肝斑が現れたり症状が悪化したりするケースは多いです。
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肝斑と他のシミとの違い
シミの中には、性別に関係なく加齢とともに現れる、老人性色素斑や色素沈着などさまざまなものがありますが、肝斑とはどういった違いがあるのでしょうか。
代表的な違いとして以下の3点が挙げられます。
- 肝斑は左右対称に現れることが多い
- 輪郭が不明瞭で、境界線がはっきりと見えない
- シミ取りレーザーで肝斑を悪化させることがある
左右対称に現れる点と、輪郭が不明瞭でぼやけて見えることが多い点は、冒頭でもご紹介した通りです。
もう一点重要なポイントは、老人性色素斑などの治療に用いられるレーザーを肝斑に照射してしまうと、症状を悪化させる可能性があることです。
これはレーザーによって強い刺激を与えることで、メラニン色素の分泌が促され、肝斑が悪化するためです。
肝斑の主な治療法
肝斑を改善するためには、どういった治療法が効果的なのでしょうか。
美容クリニックで行われることの多い4つの治療法をご紹介します。
最新のレーザー
一般的なシミ取りに使用される高出力のレーザーではなく、肝斑治療に対応した低出力のレーザーを照射する治療法です。
レーザー治療は、即効性が見込め一度の照射で効果を実感できるものが多いです。
しかし、肝斑のレーザー治療では少しずつ刺激を与えていくため、複数の施術が必要で効果の現れ方も緩やかです。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは、肌の表面に薬剤を塗った後、薄い膜を剥がし取ることで肌の再生をはかる治療法です。
正常なターンオーバーを促進することで、皮膚の内部に沈着したメラニン色素が排出され、本来の美しい肌を取り戻すことができます。
美白外用薬
比較的軽度の肝斑であれば、外用薬を塗布することで改善が期待できる可能性もあります。
ケミカルピーリングと同様に、肌のターンオーバーを促進する「ハイドロキノン」や「トレチノイン」などの成分を配合した美白外用薬が代表的です。
自宅にいながら治療ができるため、もっとも手軽な治療法といえるでしょう。
トラネキサム酸内服薬
外用薬とあわせて内服薬が処方されることもあります。
特に「トラネキサム酸」は肝斑治療に用いられる代表的な成分のひとつであり、薬を服用することで皮膚の深部にあるメラノサイトにまで効果を届けられます。
関連記事:顔のシミの取り方は?皮膚科と美容外科どっちがおすすめ?
お金をかけずに肝斑を治すことはできる?
肝斑が気になるものの、できるだけお金をかけることなく、まずは自分でなんとかしたいと考える方も多いでしょう。
そのような方には、ビタミンCを多く含む食品を摂取することがおすすめです。
ビタミンCにはメラニン色素を破壊する作用があり、これにより美白効果が得られることから多くのスキンケア用品や化粧品などにも配合されている成分です。
また、肌の炎症を鎮める効果や抗酸化作用などもあるため、さまざまな肌トラブルの改善にも役立ちます。
キウイやレモン、ブロッコリーなどを意識的に摂取したり、それが難しい場合にはサプリメントでビタミンCを補給したりといった方法もおすすめです。
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肝斑の治療は保険適用になる?
肝斑の治療は、皮膚科または美容クリニックで対応できますが、治療費の問題から保険が適用できるか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
基本的に美容クリニックでの治療は自由診療の場合が多く、レーザー治療やトラネキサム酸内服薬などの処方は保険適用外となります。
一方、皮膚科を受診した際に処方される内服薬(ビタミンCやビタミンE)は保険が適用されることがあります。
一概に美容クリニックの治療が全て自由診療とは限らず、肌の状態や処方される薬などによっては保険が適用できるケースもあります。
ザロッポンギクリニックでできる肝斑治療
肝斑治療に対応している美容クリニックは数多くありますが、クリニックによっても対応している治療方法には違いがあります。
ザ・ロッポンギクリニックで行っている肝斑治療をご紹介しましょう。
シミ取り放題
シミ取り放題は、以下で紹介する「ピコスポット」や「ピコトーニング」、「ウルトラピコ打ち放題」などさまざまな種類のレーザーを用いて肝斑を改善する治療法です。
治療後は色素沈着を防ぐためのアフターケアもセットで行うため、初めての方でも安心です。
ピコスポット
ピコスポットとは、メラニン色素へ反応しやすいピコ秒のレーザーを照射する治療法です。
1〜2週間ほどで古い角質が剥がれ、1ヶ月ほどが経過する頃には肌本来の美しさを取り戻すことができます。
ピコトーニング
ピコトーニングは、低出力のレーザーを照射する治療法です。
肝斑の治療はもちろんのこと、肌の色ムラやくすみの改善にも効果を発揮します。
当院では痛みの少ない最新のレーザー治療器を導入しています。
ピコフラクショナル
ピコフラクショナルもレーザー治療の一種で、肌の表面に極めて小さな穴を開けることでコラーゲンの生成促進とエラスチン再生を促します。
肝斑の治療では、4〜6回程度の照射を繰り返すことで緩やかに改善していきます。
ウルトラピコ打ち放題
ピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルのレーザー治療を組み合わせ、肌の状態に合ったレーザーを照射します。
2〜3週間のスパンを空けて複数回レーザーを照射することで、肝斑の改善効果が期待できます。
ケミカルピーリング
当院のケミカルピーリングはグリコール酸やサリチル酸などの薬剤を使用し、ターンオーバーを促すことで肝斑の改善や肌トラブルの改善にもつながります。
特に肝斑の治療にあたっては、ケミカルピーリング単体での施術よりも、レーザー治療と組み合わせることでより高い効果が期待できます。
ポテンツァ
ポテンツァはマイクロニードルとよばれる極めて細い針と、高周波エネルギーを組み合わせた新しい治療法です。
マイクロニードルは肌の状態や症状によって使い分けられ、肝斑の治療以外にもニキビや毛穴、赤ら顔などの改善も可能です。
肌の表面に微細な穴を開けることでコラーゲンとエラスチンの生成が促進され、肝斑をはじめとしたさまざまな肌トラブルの改善につながります。
まとめ
ホルモンバランスの変化によって現れることの多い肝斑は、一般的なシミとは異なりレーザー治療を受けることで悪化するリスクもあります。
そのため、肝斑を改善したい場合には、肝斑治療に対応した皮膚科や美容クリニックを選ぶことが大切です。
保険適用の範囲内で治療費を安く抑えることも可能ですが、肌本来の美しさを取り戻したいという場合には美容クリニックでの自由診療がおすすめです。
今回ご紹介したレーザー治療やケミカルピーリング、外用薬や内服薬などの選択肢の中から、専門医と相談しながら自分に合った治療法を選んでみましょう。
ザ・ロッポンギクリニックではレーザー治療をはじめとしたさまざまな治療法に対応しているため、まずは一度ご相談ください。