オープン法とクローズド法
OPEN LAW & CLOSED LAWオープン法とクローズド法(クローズ法)
オープン法とクローズド法の
メリット・デメリット
鼻中隔延長術など複雑な操作を伴う手術については、ほとんどの美容外科医がオープン法という傷跡が鼻柱に見える方法で行っています。
しかし当院では、不要な傷跡を作らないことをポリシーに鼻の穴の中からアプローチするクローズド法(クローズ法)を多くの手術で採用しています。
アプローチ法の違いまではご存知ではない患者さまが多くいらっしゃいますが、
オープン法とクローズド法の違いをきちんと知ることで、手術後の合併症や傷跡、ダウンタイムといったみなさまが気になる手術後の経過について正しく理解することができます。
それにより、後悔のない手術を選択していただけると考えております。
ここでは、オープン法とクローズド法の違い、それぞれのメリット・デメリットをお伝えいたします。
オープン法とクローズド法の違い
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オープン法
〈 鼻柱切開 〉
オープン法
鼻の穴を下から見た時の中心部にある鼻柱と呼ばれる部分を切開するため、大きく展開することができます。
鼻柱を切開するからといって、傷跡は凝視しない限り分かることはほとんどありません。 -
クローズド法
〈 傷跡が見えない 〉
クローズド法
鼻の穴の内部を切開して行うので、傷跡が見えないところにできます。
切開する範囲が狭いため、一般的にオープン法よりも鼻の軟骨の構造を大きく変えるのが難しいとされています。ただし、クローズド法でも展開を工夫することや特殊な道具の使用、内視鏡を駆使することで高度な手術がおこなえ、変化をしっかり出すことが可能です。クローズド法でも、視野展開や縫合の工夫をすれば問題なく複雑な手術も行うことができるのです。
MERIT & DEMERITオープン法とクローズド法の
メリット・デメリットについて
オープン法 | クローズド法 | |
メリット | ・構造の把握が容易 ・困難な操作が少ない |
・傷跡が見えない ・術中、仕上がりを確認することが容易 ・ダウンタイムが比較的短い |
デメリット | ・傷跡が目立つことがある | ・手術の操作が比較的煩雑 ・構造の把握が容易でない |
オープン法のメリットは鼻柱を切開するため「構造の把握が容易」、「困難な操作が少ない」といった医師目線のメリットがあります。比較的大掛かりな手術ではオープン法の方が操作が容易になるため手術時間も短くなります。
一方、クローズド法のメリットは「傷跡が見えない」、「手術中に完成形に近いかたちで仕上がりを確認することができる(切開しないため形がそのまま)」、「ダウンタイムが比較的短い」といった患者様目線であることが多いです。
完成度に関しても、クローズド法は常に鼻の形を確認をしながら手術を行うことができるので、見える部位に傷跡ができないだけでなく、理想の形を作りやすい側面もございます。
軟骨の形と最終的な鼻の形には相違があるのですが、オープン法の場合は確認するために仮縫いが必要で、皮膚にダメージを与えないためにも仮縫いの頻度には限界があります。
オープン法とクローズド法の
傷跡とダウンタイム
具体的にトラブルの確率やダウンタイムが何日かかるのかも併せてご説明させていただきます。
オープン法の
傷跡のトラブルについて
2016年に発表された韓国の研究によると、オープン法でアジア人の鼻の手術を行った場合、鼻柱の傷跡にトラブルが生じる確率は約6%とされているので、およそ17人に1人といった割合になります。
以下の写真は、オープン法で傷跡のトラブルが生じた症例です。
オープン法の傷跡とトラブルの確率
合併症 | 確率 |
---|---|
幅ほ広い傷跡 | 1.7% |
傷跡の凹み・くびれ(notching) | 1.3% |
色の変化(色素沈着) | 1.7% |
傷跡の盛り上がり(肥厚瘢痕) | 0.8% |
創部周囲の皮膚壊死 | 0.4% |
参考文献:JAMA Facial Plast Surg.2016;18(3):188-193
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【A】Wide and depressed wounds
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【B】Notching wounds
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【C】Hyperpigmentes wounds
参考文献:JAMA Facial Plast Surg.2016;18(3):188-193
オープン法で傷跡のトラブルが
生じた場合の例
アジア人の鼻整形では、ほとんどのケースで鼻先の高さを高くします。
ですから、オープン法の鼻柱切開部の緊張が高く、傷跡にトラブルを生じる確率がやや高ります。
クローズド法であれば、鼻柱をあけないので鼻柱動脈を切らずに済み、鼻先の血流が保たれるので鼻先の皮膚トラブルも起きにくくなります。
さらに、クローズド法では剝がすべきでない靭帯を温存しやすいので、鼻の構造を崩さず、ダウンタイムを短縮できるだけでなく、1,2年後に形が変わってしまうような確率も減らすことができます。
ダウンタイムについて
オープン法の傷跡は赤みがなくなるまで平均して67日間と言われています。
また、動脈の周りにはリンパ管という管があり、リンパ液の循環の役割を果たしています。前述の通り、動脈とこのリンパ管もオープン法では切る必要があるため、術後のむくみが長引きやすい要因になっています。
クローズド法は、それらを温存できるため、腫れない工夫をしている医師が担当すれば大きな腫れが引くまでのダウンタイムは約10日間です。それ以降は、他人から見て不自然に思われることがほとんどなくなります。
クローズド法の方が一般的にダウンタイムを短く済ませることが可能です。
THE ROPPONGI CLINICでは、クローズド法を主に採用
ここまで、「オープン法とクローズド法の違い」や「メリット・デメリット」をお伝えしました。
クローズド法が正しい、オープン法が間違っているという訳ではなく、ダウンタイムを最小限に抑えたい方や傷跡を残したくない方はクローズド法がおすすめということであって、オープン法がいけないものではありません。
むしろオープン法の方が適している方もいらっしゃいます。
当院でクローズド法を主に選択する理由は、何よりも患者様の気持ちに寄り添っていたいからです。ダウンタイムが長いと仕事もままならないし、プライベートの予定も立てづらくなって不安な思いが増してしまいます。
そんな患者さまの気持ちを想像し、技術で何とか傷跡やダウンタイムを短くしたいと思いと、クローズド法で鼻の手術を受けたいという方の期待に応えようと、当院のドクターは、日々技術を磨いております。
数多くの実績から、院長長尾真治ドクターは、「クローズド法でできる手術のバリエーションは誰よりも多い」と自負しております。
クローズド法をお勧めしない方
鼻の穴がものすごく小さい。尚且つ皮膚がものすごく硬いという方
このような患者さまは、鼻の穴を広げようとしても広がらないので中の観察はほとんどできません。上記に該当する場合は、クローズ法での手術をお断りする場合がございます。
他にも、また癒着が強い他院修正等の場合であったり、患者さまのご希望や必要な施術内容(強い斜鼻等)によってはケースバイケースで、オープン法での手術を推奨しております。
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