ポテンツァとダーマペンの違いは?効果や費用、施術間隔などについて解説
投稿日:2023.12.05/更新日:2024.08.20
シワやたるみ、毛穴の開き、ニキビ・クレーターなど、さまざまな肌の悩みを抱えている人は多いものです。
これらを解決するためにはさまざまな施術・治療法がありますが、なかでもよく目にするのが「ポテンツァ」と「ダーマペン」です。
本記事では、ポテンツァとダーマペンとはどういった施術法なのか、両者の違いや特徴について詳しく解説します。
Contents
ポテンツァとは
ポテンツァとは、マイクロニードルとよばれる微細な針によって肌の表面に小さな穴を開けた後、高周波(RF)を照射する美容施術法です。
マイクロニードルと高周波(RF)照射はそれぞれ独立した美容施術法として存在しますが、これらを組み合わせたものがポテンツァです。
マイクロニードルは刺入と同時に導入薬剤に含まれる美容成分を肌の奥まで浸透させるために用いられますが、高周波照射を同時に照射できることで、真皮層を刺激しコラーゲンの産生が促進されて、シワやたるみの改善が期待されます。また、真皮層のメラノサイトにエネルギーを照射できることで、シミの原因を破壊することができるため、肝斑などシミ治療にも効果が発揮できます。さらに、赤ら顔などの症状に対しても、真皮層にある不要な新生血管を抑制できるため、赤みを消失させつつ再発を防ぐ効果が見込めます。
関連記事:ポテンツァのダウンタイムは何日?経過期間や安全な過ごし方を解説
ダーマペンとは
ダーマペンとは、マイクロニードルの施術法のひとつであり、ペン型の特殊な機器を用いて肌の表面に微細な穴を開けます。
肌の表面に小さな穴を開けることで、美容成分を肌の奥まで浸透させる効果があるほか、わずかに傷ついた皮膚を再生させるための細胞が活性化します。この過程においてコラーゲンやエラスチンの生成量が増え、施術前よりも肌の質感がアップする効果が得られます。
マイクロニードルの施術にはさまざまな方法がありますが、その中でもダーマペンは色素沈着やシワの改善、リフトアップなどに効果が見込めます。
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ポテンツァとダーマペンの違い
ポテンツァとダーマペンはマイクロニードルを使用するという共通点がありますが、効果やダウンタイム、施術回数、痛みなどはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの項目に分けて解説します。
仕組み
上記でも紹介した通り、ポテンツァはマイクロニードルと高周波(RF)照射を組み合わせた方法であるのに対し、ダーマペンはマイクロニードルのみという違いがあります。
高周波(RF)を併用する分、ダーマペンよりもポテンツァのほうが肌の深部までアプローチできます。
効果
ポテンツァとダーマペンは、いずれもシワやたるみ、ニキビ跡、毛穴の開きなどの問題に対して有効な施術法です。
ただし、高周波(RF)照射を組み合わせるポテンツァは肌の奥に熱を届け、その刺激によってより多くのコラーゲンやエラスチンの生成を促すことから、高い効果が得られると期待できます。
施術中の痛み・ダウンタイム
ポテンツァはマイクロニードルを皮膚に刺す際に、表面を吸引しながら施術を行うため痛みが少ない特徴があります。これに対し、ダーマペンは表面を吸引する機能に対応していないため、ポテンツァに比べると痛みを感じやすいでしょう。
また、ダウンタイムについても、マイクロニードルから照射される高周波によって止血されるためポテンツァのほうが少なく、ダーマペンは赤みや腫れが現れやすい傾向があります。
施術回数・間隔
ポテンツァもダーマペンも複数回にわたって施術を受ける必要があります。
ただし、ポテンツァの場合は1ヶ月おきに3回以上の施術が目安となりますが、ダーマペンの場合は効果が現れるのが緩やかなため、1ヶ月おきに5回以上の施術を行わないと効果を最大化できないこともあるようです。
費用
マイクロニードルと高周波(RF)照射を組み合わせたポテンツァは、専用の機器と高度な技術が求められるため施術費用は高額です。
一方、ダーマペンの場合はマイクロニードルのみであるため、ポテンツァに比べると費用は手頃で気軽に施術を受けられます。
お悩み別:ポテンツァとダーマペンはどっちがおすすめ?
ポテンツァとダーマペンはいずれも肌の悩みを改善する施術法ですが、症状や治療の方針に応じて選択する必要があります。
シミ(肝斑)
一般的なシミの場合はダーマペンでも施術が可能ですが、頬の上部にできることの多い肝斑を改善するにはポテンツァが選択されるケースが一般的です。
肝斑に対してダーマペンを選択すると、強い刺激によって悪化させるおそれがあるためです。
また、地肌が黒っぽい体質の方も、高周波(RF)を照射することでシミでなく、照射部位のメラニン色素に反応し色素沈着を悪化させるおそれもあるため、専門医の診察を受け慎重に判断しなければなりません。
シワ・たるみ
シワやたるみが目立ちやすい目もとや口もとなどの施術には、きめ細かなアプローチができるダーマペンが適しているでしょう。
ダーマペンはマイクロニードルの長さを細かく調整できるため、凹凸や湾曲した部位であっても微調整をしながら丁寧な施術ができます。
毛穴の開き
毛穴の開きが気になる場合には、状態に合わせてポテンツァとダーマペンのいずれかを検討します。
たとえば、皮脂の分泌量が多い皮膚や加齢による毛穴のたるみなどには、ダーマペンよりもポテンツァが適している場合が多いです。
ニキビ・クレーター
ニキビやクレーターの治療に対しても、状態に合わせて適した施術法を検討します。
特に目立つニキビ跡や大きなクレーターがある場合には、皮膚の深部までアプローチできるポテンツァが選択されることが多いです。
ただし、重度のニキビ跡やクレーターの治療には、通常よりも多くの施術回数をこなす必要があります。
少ない回数で治療したい
上記でも紹介した通り、ダーマペンは1ヶ月おきに5回以上の施術が目安となるのに対し、ポテンツァの場合は1ヶ月おきに3回程度の施術で効果を実感できる場合が多いです。
そのため、少ない施術回数で通院を済ませたいという方にはポテンツァが適しているでしょう。
ただし、これはあくまでも目安であり、その人の体質や肌の状態によっては長期間にわたる通院が必要となる可能性もあります。
ダウンタイムが短い方を選びたい
ポテンツァとダーマペンはいずれもダウンタイムが短い特徴がありますが、より短期間で済ませたい場合にはポテンツァがおすすめです。
皮膚の表面を吸引しながらマイクロニードルを刺し、さらに高周波(RF)照射とも併用することで痛みが少なく、ダウンタイムを短縮できます。
予算を抑えたい
繰り返し施術を受けることを考慮し、できるだけ1回あたりの費用を抑えたい方にはダーマペンがおすすめです。
ポテンツァのように高価な設備が不要で、多くの美容クリニックで施術を受けられるため、初めて治療を受ける方にとっても安心です。
ポテンツァとダーマペンは併用できる?
ダーマペンの施術を受けてみたものの、施術中に強い痛みを感じたり、赤みや腫れが強く現れたりすることがあります。そのような場合、痛みの少ないポテンツァと併用したいと考える方もいるかもしれません。
結論からいえば、ポテンツァとダーマペンは同日に施術を行うことはできません。しかし、たとえばダーマペンを施術した1ヶ月後にポテンツァの施術を受けることは可能です。
いずれにしても、施術は必ず1ヶ月以上の間隔を開けるようにしましょう。
ザロッポンギクリニックのポテンツァとダーマペンの特徴
ザロッポンギクリニックでは数多くの患者様が抱える肌の悩みに寄り添い、さまざまな選択肢の中から最適な施術法を提案しています。
今回紹介したポテンツァとダーマペンも施術メニューとして用意しております。ザロッポンギクリニックでの施術はそれぞれどういった特徴があるのか詳しく解説しましょう。
ポテンツァ
ザロッポンギクリニックのポテンツァは、肌の悩みに応じて3つの治療法が選択できます。
マイクロニードルと高周波(RF)との組み合わせはもちろんのこと、さまざまな薬剤を注入し美容効果を高めるドラッグデリバリーシステム、皮膚の浅い層のたるみや引き締め効果が期待できるダイヤモンドチップを用意。
1回あたりの施術時間は30〜90分と短いため、仕事帰りにも気軽に立ち寄ることができます。
気になる施術費用ですが、たとえばRFニードルを使用した顔全体の施術であれば、1回6万6,000円、3回・5回・10回コースであれば1回あたりの施術費用を抑えられます。
ダーマペン
ポテンツァよりも手軽に肌の悩みを解決したい場合には、ダーマペンがおすすめです。
ザロッポンギクリニックでは最新型の「ダーマペン4」を導入済で、痛みが少なくわずか10〜20分という短時間での施術を実現しています。
また、マイクロニードルを0.1mm単位で調整できるため、肌の状態や悩み、部位に合わせたきめ細かな施術を行います。
使用する薬剤の一例としては、コラーゲンの生成を促進する「ベルベットスキン」や高濃度ヒアルロン酸が配合された美容液「フィロルガプラス」、幹細胞由来の細胞外基質混合剤である「エクソソーム」、優れた美白効果が期待できる「スーパーホワイト」などがあります。
なお、ダーマペンの施術費用は1回あたり2万2,000円から、お得な5回コース・10回コースも選択できます。
♦毛穴改善治療
- 治療内容
ピコフラクショナル:レーザーで肌に点状の微細な穴を開けることで、肌細胞を刺激してコラーゲン生成を促進させる治療
ダーマペン:肌に微細な穴をあけて肌本来の自然治癒力高める治療 - 治療期間・回数
6ヶ月×6回 - 費用 ※自由診療となります。
ピコフラクショナル(ハリ・毛穴×6回)合計¥264,000
ダーマペン+(エクソソーム×6回)合計¥495,000 - リスク・副作用
ピコフラクショナル:赤み、熱感、点状出血、色素沈着、かさぶた
ダーマペン:赤み、熱感、出血、色素沈着、かさぶた
まとめ
美容クリニックのチラシやWebサイトなどでは、ポテンツァやダーマペンというワードを目にすることも多いと思います。しかし、専門知識のない一般の方にとっては違いが分からず、戸惑ってしまうものです。
いずれもさまざまな肌の悩みを解決する施術法のひとつですが、肌の状態や症状、部位によっても使い分けることが大切です。
施術中の痛み、ダウンタイム、1回あたりの施術時間や施術費用を比較した場合、ポテンツァよりもダーマペンに軍配が上がります。しかし、肝斑や重度のニキビ・クレーターなどにはポテンツァのほうが適している場合もあります。
両者の違いを正確に理解したうえで、信頼できる美容クリニックを受診し専門医と相談しながら自分の肌のお悩み、予算に合った施術プランを決定しましょう。