- 手術までの流れ
- ・カウンセリング:ベクトラを使用し、3D画像で理想のお鼻をシミュレーション
・手術前の検査:血液検査やCT検査、鼻腔内培養検査を行い、事前にお鼻の状態や身体の状態を評価、入念な手術計画を立てます
・手術:全身麻酔管理を信頼のおける麻酔科専門に託し術後の腫れの軽減、吐気等がでにくい麻酔管理を徹底しています
・手術後のアフターフォロー:手術後も安心して過ごせるよう、術後長期に渡って責任を持って経過を診させていただきます
- 手術内容
- ① 鼻孔の内側を切開するクローズド法と、鼻柱を切開するオープン法、いずれかの方法で行います。
当院では、年間数多くのクローズド法での手術を行っております。展開を工夫することや特殊な道具の使用、内視鏡を駆使することで高度な手術を行うことができ、変化もしっかりと出すことも可能です。ただし、患者様の希望や必要な施術内容(強い斜鼻等)、癒着の強い他院修正等の場合はオープン法を推奨しています。
② 使用する軟骨の採取を行います。
通常、鼻中隔軟骨の土台に関わらない部分を採取し使用しますが、長さや強度に不足がある場合は、肋軟骨も使用することがあります。
③ 延長の程度が過剰、不足とならないよう注意しながら、長さと角度を整えます。
1枚の軟骨を鼻中隔の片側に移植する場合と、鼻尖や鼻柱の傾きが生じる時は、2枚の軟骨を鼻中隔の両側にオーバーラップさせ移植することもあります。肋軟骨を使用する場合は、移植する肋軟骨が真っ直ぐである必要があり、時間の経過による曲がり具合のテストの実施、カットの仕方に工夫をします。
採取できた鼻中隔軟骨が非常に小さい場合、軟骨を鼻中隔の先端に継ぎ足して固定、延長する(end-t o-end)術式を選択することもあります。その場合、軟骨の先端同士を合わせた固定を安定させるために、両側に軟骨を移植し補強します。
- 主なダウンタイム
- 腫脹・内出血:強い腫れは2週間程度
浮腫み:時間の経過とともに落ち着き、3~6ヵ月程かけ改善
多少の鼻出血:4日程度
鼻水や鼻づまり:ピークは1~2週間程
鼻先の赤み:一時的なものの場合、心配ありません
※個人差がございます
- ご自宅でのお過ごし方
- 固定:ギプス固定を1週間前後、必要に応じ鼻腔内の固定方法を選択
シャワー浴:翌日から可能
入浴や運動、飲酒など:内出血が落ち着く頃を目安に可能
喫煙:喫煙することで血行不良が生じ、傷の治りの遅延や感染の原因となります。そのため、最低でも手術前2週間、手術後2週間~1ヵ月程度の禁煙をお願いしております。
- 通院の目安
- 2日前後:耳の固定除去
1週間前後:ギプス除去と抜糸
3週間前後・1ヵ月・2カ月・3ヵ月・6ヵ月・1年:検診
- 主な合併症
- ・感染
・感染
・左右差
・曲がり
・後戻り
・鼻中隔穿孔(骨や軟骨を除去する際に粘膜が傷つき、自然に修復されることもありますが、血流が悪くそのまま脱落し孔が開いてしまうことがあります)
・鼻閉の悪化(温存したLストラットに外力が加わることにより生じる)
・鞍鼻(過度な軟骨や骨の除去により生じる)
・術後出血(手術後1週間程度は起こり得ます。鼻中隔や鼻粘膜は血流が豊富なため、稀に大量に出血を伴う場合があります。出血の多い場合は止血の処置を行います)
・その他(傷の開き、傷跡、疼痛、感覚障害、内出血、腫脹、血腫、鼻閉感、糸の露出など)